ABOUT
人 to ひと 」について 本誌は岩手県の紫波町・矢巾町を中心に展開している、株式会社くらしすた不動産 ( 代表 : 星 洋治 ) から発刊されている、雑誌でも写真集でもない、小さな共同体の営みを記録したコミュニティマガジンです。市井の人々に美しさを見出したフェルメールの絵画のように、コミュニティの人々のささやかな日常生活の中から、普遍的な豊かさや美しさを再発見します。毎号コミュニティの中から、1世帯に光をあて、フォトグラファーの山本 康平さんに数日間滞在していただき撮影を行っています。その日常を切り取った写真と共に、巻中には対談企画 Overstory Talk Session を収録。くらしすた不動産デザイン室「夕方デザイン」の有原 寿典と本誌 の編集長 佐々木 新がホストとなり、ゲストの人生から創造的な働き方、暮らし方、コミュニティの在り方などを様々な視点から探求します。 STORY - 本誌ができるまで 昭和初期ごろまでは、住居を中心とした人と人との繋がりがどこでも当たり前のように存在していました。誰もが自分ごととして地域に参加し、自然と小さな共同体として助け合いながら日々を生きていた時代。それも次第に薄れ、隣にどんな人が暮らしているのかわからなくなり、むしろ隣人付き合いがない方が楽だと感じる人が多くなってしまったのかもしれません。それにはプライバシーの問題や感染症の蔓延など様々な理由とともに、私生活では他者と繋がらないことが多くの人のスタンダードになっていったからだと思います。 しかし、この小さなコミュニティでは住居を中心とした人との繋がりが芽生え始めています。顔を合わせれば立ち話が弾み、美味しいものが 手に入れば共有し、定期的に集まり食事をともにする。人との繋がりに よって生まれていく日々の営みは美しく、「あの人と話がしたい」と思っ て購入したケーキはとても愛おしく大切に食べることができます。「人 to ひと」は、そんな人間らしい日々の繰り返しを捉え直し、市井の人々が暮らす共同体の記憶をアーカイブしていくために生まれました。 地方から生まれた小さなマガジンが、これからの暮らし方や生き方を考えるきっかけとなる一冊になれたら嬉しく思います。
